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<長崎平和研究所>最後の総会 被爆者の高齢化で存続断念(毎日新聞)

 長崎市の平和運動の中心だった鎌田定夫・長崎総合科学大教授(02年に72歳で死去)が私財を投じて97年に設立した民間研究機関「長崎平和研究所」が30日、長崎市内で総会を開き、今年度での閉所を決めた。最後の総会となったが、オバマ米大統領の登場による核兵器廃絶の機運の高まりを反映し、参加した約80人は熱心に議論。鎌田教授の妻信子さん(77)は「とてもうれしい。新しい芽に期待します」と語った。

 鎌田教授は「欧米の核戦略に対抗できる平和戦略をつくらなければ」と、山で遭難死した次男の保険金など私財5000万円を投じて研究所を設立した。

 死後は信子さんが運営し、機関誌発行など平和学研究を続けてきた。しかし被爆者の高齢化で、約400人いた賛助会員は半減。信子さんも体調を崩し、存続を断念した。

 最終総会では、研究所顧問の土山秀夫・元長崎大学長(84)が記念講演し「被爆者の証言で感性に訴えることと、論理で訴えることは車の両輪」と強調。長崎市に研究機関継承を働き掛けていることを明かし、「不死鳥のように研究所がよみがえることを期待したい」と結んだ。

 信子さんは「平和研究は、地の塩。私もできることを続けたい」と語った。最後となる28号目の機関誌は3月に発行予定。【錦織祐一】

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